実験的「氷河期ルーティーン」1〜「形なし」と「型破り」〜

“実験的”ルーティーン

「インフルエンサー」

最近では情報を得るためのツールがテレビから動画配信サービス等のインターネットに移行してきているようですが、そこではたくさんのインフルエンサーたちが日々の「ルーティーン」を紹介していますよね。

例えば毎朝のメイク動画だったり、毎日寝る前のヨガや読書であったり。

憧れの人の「ルーティーン」を真似る人はとても多いようです。

十数年前に僕が社会人になったころ、ルーティーンワークと言えば、非創造的な業務という社会的先入観が大きく、業務マニュアルなどと並んで上司からよく、「もっと頭を使って仕事しろ、そんなものに頼るな」などと言われたものです。

それが時代の流れとともに大きく変化してきたように思います。

氷河期に就職したあなたも、同じような経験をしたことはありませんか。

「形なし」と「型破り」

実はこのシリーズ記事を書くにあたって、きっかけとなったエピソードのようなものがあります。

数年前のある日、僕は慌ただしく過ぎる日常と、「このままではいけない」という常にまとわりつく見えない不安を何とか払拭するため、心や日常を整えようと躍起になっていました。

「朝活」「睡眠」「瞑想」「仕事術」「掃除」「筋トレ・ダイエット」「食事・腸活」「入浴」「手帳術・メモ」「習慣化」等々、むさぼるようにビジネス書籍を読み漁っていたんです。

言うまでもありませんが、本というものの多くは一つの事柄についてたくさんの文献から“エビデンス”と呼ばれる論拠を並べ、メカニズムやその有用性を詳細に記し、世の中に広く提示していくものだと思います。

確かに物事をつきつめようとすると、ひとつひとつの事象を細切れに分断して解析していくことが有効となります。

もちろんそれら書籍の内容はどれ一つとっても素晴らしいもので、今すぐにでも生活習慣に取り入れるべきだと感じるものばかりでした。

ただ、それぞれの事柄がそれぞれの本において別々のものとして語られており、一般のビジネスパーソンである僕がそれらのノウハウを日々の生活に取り入れようとしたとき、一日が30時間くらいないととても達成出来なかったり、またそれらを忙しい日常の中で継続することがなかなかできずにいました。


そんなとき、僕はあるビジネス雑誌のコラムに目が釘付けになりました。そこには日本の古典芸能のひとつである「能」を具体例とした、「型(カタ)」というものの意義が端的に綴られていました。

曰く、能の世界には古典的な「型」を演じ、最後にひと工夫が入って新しい「型」が作られることを「型破り」と呼んで称賛され、一方で、「型」のない人は「形なし」と呼ばれバカにされるという旨の記事が書かれていました。

これを見た瞬間、僕に小さなブレイクスルーが訪れました。

バラバラに散りばめられた素晴らしい本のエッセンスをスリム化し、個人の日常に合ったコンパクトな一つの“型”として再構築したとき、日常や心が“整い”、生活に自分だけの「リズム」が生まれるのではないかと閃いたのです。

本シリーズ記事ではそれぞれの素晴らしい効果と実践を紐づけて「ルーティーン」化し、あなただけのリズムが構築できるような方法を紹介していきます。

よろしければ、この“実験的”ルーティーンシリーズにお付き合いください。

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