氷河期世代あるある1〜就職氷河期世代の定義〜

氷河期世代あるある

氷河期世代の定義?

本記事シリーズの対象者として「就職氷河期世代」をあげていますが、それ以外にも特有の世代を指す言葉としては、「団塊世代」、「バブル世代」や「ゆとり世代」などが有名ですね。最近では「ミレニアル世代」や「Z世代」という言葉も聞こえてきます。

もちろんこれらは違った立場の人々が、特定の年代の人々をわかりやすく、しかも意地悪にカテゴライズするというレッテル貼りのような響きもありますね。

まずは本記事の主軸となる「氷河期世代」について大まかに把握してみたいと思います。
様々な資料を漁りましたが、この世代にはどうやら明確な定義がないようです。

ただ、就職時に募集人員が厳しく絞られていた経験をした方なら、自分が「氷河期世代」なのかどうかは肌感覚でわかるかと思います。

年齢的には概ね30台後半から40代くらいの方を指し、バブル経済崩壊後に就職時期に差し掛かった世代ということになります。

ある推計によると2020年末現在で日本全国に男女合わせて約2,000万人程度いるようですが、日本の労働総人口が7,000万人ほどであることからも、かなりのボリュームゾーンであることがわかりますね。

氷河期世代の職業的性格と傾向

「氷河期世代」の職業的性格や傾向について、いくつかの文献やサイトで大まかに定義づけられたものがあります。
それは、
・ 真面目、完璧主義
・ 自尊心が低い
・ 感情を出さない、人間不信的
・ 仕事を一人で抱え込みがち
・ どんなハラスメントを受けても耐え続ける
などといったものでした。


これらは僕にはなんとなく共感できるもので、周囲の同世代の方も同じではないかと感じてはいましたが、それらに偏りがないかどうか確かめるため、記事を書くにあたり30人以上の「氷河期世代」の方とお会いし、取材のようなことを試みました。

ジャーナリストでもない僕のインタビューを受けて、最初はみんな怪訝な顔をしていましたが、次第に堰を切ったように不遇の世代であったことの経験を訥々と語り始めました。
具体的にいくつか共通のエピソードが散見されました。
それは、
・ 非正規雇用である
・ 非正規雇用を経験した後、正規雇用になった
・ 正規雇用では中間管理職のような立場である
・ 社内の年齢構成から昇進のポストがほとんどない
・ 同世代内における経済的格差が激しく、自己責任論を強調する人も多い
・ 極度の貯蓄傾向にある、あるいは貯蓄がほとんどない
・ 同世代の正社員が少ない
・ 「ブラック労働」を受け入れてしまう
・ 同世代そのものの人数は多いので、幼少期から競争が激しかった
・ 上司・先輩世代の人生観から来る指示などに不満を感じている
・ 売り手市場であった後輩世代への指導に悩んでいる
などといったものでした。

あなたにも共感できるものがありましたでしょうか。

これはほんの導入部分ですが、このシリーズでは他にも沢山の「氷河期世代」あるあるをご紹介していきたいと思います。

よろしければお付き合いください。

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